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株式投資のリスク

株式投資のリスク

どんな投資でもリスクは存在します。株式投資というと「リスクが大きい」「すぐに投資額を失って損をするイメージがある」という人が多いかと思います。

株式投資においてのリスクをきちんと把握し、リスクを最小限に抑えることは非常に大切です。

特に初心者の方は、銘柄選びや売買の手法テクニックを学ぶよりも先に、リスクについてよく知っておくことが重要です。

株式投資のリスク

株式投資におけるリスクは様々です。銀行預金などに比べて大きな利益を獲得できる反面、リスクがあります。どんな投資手法でも、リスク管理をきちんとしておくことは非常に大切です。

値下がりリスク

一番大きなリスクは、値下がりリスクです。

株式は、時価での取引のため、常に変動しています。株価が値下がりした場合、それを購入時よりも低い株価で売却すれば、損失となります。

株価が下がる要因は、投資家からの人気が落ちて株式の売り手が多い状態の時です。

その他の要因としては、企業の業績の悪化、業績の見通しの下方修正、配当金の無配や減配、経営陣の不祥事や法律違反、製造業の品質問題や工場の環境問題などが挙げられます。

企業の中でも輸出産業などは、為替レートで円高による業績の悪化などはよく起こることです。

また同業他社の倒産が続く時には、その業界全体が冷え込んでいることが多いといえるので、投資家も売りに出す傾向があります。

ただし、他の1社だけの倒産、そして、その会社自身の問題で倒産する場合は、逆に他社からすればシェアを伸ばすチャンスでもあり、株価は上昇するケースもあります。

上記は現物取引といわれるケースで、信用取引の場合は逆になります。

信用取引とは、株式を借りて先に株式市場で売り、後で買い戻して返却する取引なので、株価が下がれば利益が発生し、上がれば損失となる投資方法です。

例をあげれば、200円で100株信用売りをして、後日250円になっていれば50×100で買い戻せば5,000円の損失になり、逆に150円に株価が下がって買い戻すと、5,000円の利益となります。

流動性リスク

流動性リスクとは、株式を売却したい時に、希望の価格で売れない可能性があるリスクのことです。株式は売却することができなければ、現金化することができません。

取引が活発ではない銘柄はせっかく所持していても、売却につながらないリスクがあります。

いつまでたっても売却できない場合は、自分の希望より低い価格で売却せざるをえないケースがあるのです。

売りたい人ばかりが多くて、買いたい人がほとんどいない場合は、「流動性が低い」ということになります。

また、一時的に流動性がなくなるケースもあります。

例えば、企業の粉飾決算、不祥事が発覚、倒産危機などの場合、その企業の株には急激な売り注文が発生し、買い手がほとんどいないため、売買が成立しないということもあります。

これを「売り気配」といいますが、これも一種のリスクとなります。ちなみに保有している株式を売却できたとしても現金になるまでには、4営業日ほど時間がかかります。

倒産するリスク

これは基本的に、滅多にないといえますがゼロではありません。どんな大企業でも倒産するリスクはあります。

また会計上の不正操作などによって、上場が廃止されるケースもあります。

倒産してしまえば株はただの紙くずとなり価値を持たなくなります。データや実績、会社の状況などを見極めて、しっかりと銘柄選びを行えば、そのリスクは軽減できます。

ポジションサイジングのリスク

ポジションサイジングとは、人によっては現物取引でも1銘柄100株しか取引しない立場の人と、10銘柄10,000株取引する人とではリスクの大きさが全く違うということです。

1銘柄に資金を集中させる人と、複数の銘柄に分散する人、投資のタイミングによってもリスクの度合いが違ってきます。

さらに信用取引では、自分の予算以上の取引が可能なため、大きな金額を投資する際にはリスクが大きくなります。

株式投資のリスク管理

株式投資では、上述に述べた通り、リスクの管理が重要になってきます。それぞれにリスク管理方法がありますので、よく知っておきましょう。

値下がりリスクの管理

株価の値下がりのリスク管理は、株価の下がらない銘柄を選ぶ事が一番ですが、それはほぼ難しいといえるでしょう。

自分が予想していた通りに株価が上がらない、もしくは下がり傾向にあると思ったら、損切りといって株式を売却し、損失を確定するという方法があります。

損切りは、できるだけリスクを低く抑えて資産の減少を抑えるのに有効です。「明確な損切りの基準を持つ」ということは、株式投資においては基本中の基本といえます。

流動性リスクの管理

流動性のリスク管理においては、初心者は少し難しいかもしれません。

流動性リスクはそもそも流通量が少ない株式や、人気がない株式のため取引高が少ない、あるいは不祥事などで急激に売り注文だけが増えて、買い注文が入らず取引が成立しない場合などに希望の価格で売れないリスクです。

取引が活発に行われていない株式かどうかは、株式の注文板を見てもわかります。

一般的に人気の高い銘柄は値段の幅が少なく注文が入りますが、流動性が低い銘柄は値段が飛んで注文が入ります。また、出来高が過去と比べて大きく減っているかどうか、なども参考になります。

要は、数字を見て意識的に流動性が高いか低いかを確認するということになります。できるだけ流動性の低い銘柄は避けるようにすることも一つの手です。

倒産リスクの管理

倒産リスクの管理は、会社の財務状況や事業展開が好調かどうかを把握することです。

大手取引先とのトラブルや業務提携を解消しているか、業績の推移などもしっかりと確認しましょう。

特に業績が長期低迷している銘柄は、証券取引所から「取引の継続に疑いのある企業」としてレッテルを貼られているケースがありますので、そういう銘柄は避けるということです。

また、上場廃止になる条件もしっかりと知っておきましょう。

①上場基準となる時価総額や株主数、流通株式数が基準を下回る
②完全子会社化となる
③経営破綻(債務超過、破産、再生手続きなど)
④有価証券報告書への提出の遅延や虚偽記載をする
⑤反社会勢力との接触

これらの基準に抵触すると上場廃止となります。

これらの中でも完全子会社化では、企業の株式買い付けが買値を大きく上回ると利益になるケースもあります。

倒産や上場廃止になるような銘柄には手を出さないためにも、企業に関するニュースや情報収集は怠らないようにしましょう。

ポジションサイジングのリスク管理

ポジションサイズのリスク管理においては、「自分の経験や裁量以上の株式を一気に売買しない」ということが大切です。

具体的には、初心者は現物取引のみにして、経験や知識を積んで中級者以上になったら、信用取引などを併用していくのが良いでしょう。

くれぐれも、初心者が信用取引で自分の予算の何倍もの株を買うということはしてはいけません。

基本的には初心者は予算の上限を決めて、現物取引のみで上限を超えた以上の額は投資をしないことが重要です。感情的にならずにこれを遵守していれば、投資額以上の損失はありません。

またポジションサイジングには、感情や精神的な側面と、確実に利益を増やすための側面があります。

確実に利益を増やすための側面とは、確実な損切りの戦略や複数の安定した会社に予算を分散して投資する方法、株価が上がってきたら買い増しをするなどの方法があります。

企業の継続に疑義が生じている場合は投資をしない

企業は将来にわたって事業を継続するという前提の元にあります。企業活動において、事業の継続が困難と判断される場合には、財務諸表に記載されることが義務化されています。

会社四季報を見ると「継続前提に疑義注記」という言葉が書かれている場合があります。これは、経営状態が悪化などにより、今後長期的に会社の継続が難しいという意味の言葉です。

こうした企業の株式はリスクが高いので、投資することはお勧めしません。

ただし、経営前提疑義の会社が、経営危機を克服した場合、材料や市場によっては株価が暴騰するケースがあります。

それを狙っての投資をする人がいないわけではありませんが、このようなケースでもほとんど長続きはしないことも多く、その見極めはプロでないと難しいものです。