投資運用最新情報ポータル IMNIP

ブロックチェーンにはデメリットもある?メリットや仕組みも解説

ブロックチェーンは、我々の生活や仕事の質を劇的に向上させる可能性を秘めた、新しい技術です。

医療、流通、金融など、幅広い分野での導入が期待されている優れた技術であり、GoogleやFacebookといった大手企業も研究に乗り出しています。

今回の記事では、ブロックチェーンのデメリットやメリット、仕組みについて解説いたしますので、新しい技術に興味がある方はぜひご一読ください。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは、もともとはビットコインを支える中核技術として誕生した、分散型の取引台帳です。

当初は仮想通貨を支えるシステムとして利用されることが多かったブロックチェーンですが、最近は医療、流通、金融など、幅広い分野での活用が見込まれるようになりました。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンとは、オンライン上に保管される分散型の取引台帳です。
「分散型」とは「多数のコンピュータに分散保存される」、「取引台帳」とは「今までの取引を一定の形式に従ってまとめた記録」です。

つまりブロックチェーンとは、「多数のコンピュータに分散保存される、取引をまとめた記録」のことです。

例えば、ビットコインのブロックチェーンは、世界中のコンピュータ数千台以上に分散保存されており、そこにはビットコインが誕生した2009年1月3日から現在に至るまで、すべての取引記録が保存されています。

ブロックチェーンは、構造的には「ブロックを時系列順にチェーンで繋いだもの」です。ブロックは一定時間内に行われた取引を格納する電子的な箱です。

ブロックは概ね一定時間ごとに生成され、新しくできたブロックは直近のブロックに接続されます。「誰がブロックを生成するのか」については後述します。

時間が経てば経つほど、ブロックチェーンのブロックの数は増えてきます。

ですので、すでに生成されたブロックの内容を改ざんすることは極めて難しく、経済的な面まで考えるとやるメリットはほぼないでしょう。

必然的に、ブロックチェーンは常に健全に保たれます。

ブロックチェーンを活用したサービスとは

ブロックチェーンを活用したサービスの中でも最も古いものが、ビットコインです。

ビットコインは、仮想通貨を代表する存在です。

仮想通貨とは、簡単に言えば発行主体となる国や中央銀行が存在せず、プログラムに従う通貨です。

他者に直接送金できるため、送金手数料が安く、送金時間も短いことから、新たな送金手段として注目を集めています。

最近は、仮想通貨以外の業界でも、ブロックチェーン採用に向けた動きが進んでいます。

例えば流通分野では、日本ジビエ振興協会が、テックビューロ社の「mijin」という、ブロックチェーンを用いた流通管理システムの試験運用を開始しています。

この実験では、経由地・取扱業者などの履歴を、取引データとしてブロックチェーン上に保存します。

取引データは改ざんが難しく、また万が一改ざんされた場合も検出可能なため、効率的に流通管理や産地偽装防止ができます。

これ以外にも医療や金融、更には所有権管理やメッセージサービスなど、かなり多岐にわたる分野でのサービスの提供が見込まれています。

ブロックチェーンの種類

ブロックチェーンは概ね、以下の3種類に分けられます。

  • パブリックブロックチェーン
  • プライベートブロックチェーン
  • コンソーシアムブロックチェーン

 

パブリックブロックチェーンとは?

パブリックブロックチェーンは、世界中にブロックチェーンの取引記録が公開されるタイプのブロックチェーンです。

この場合、新たなブロックは世界中の誰かが生成します。

ブロックを生成する行為=記帳する行為をマイニング、それを行う人をマイナーといいます。

マイニングには、何らかの報酬があることが一般的です(これがないと誰もブロックを生成してくれず、その結果ブロックチェーンの健全性も失われてしまうからです)。

パブリックブロックチェーンには管理者が存在しません。

ブロックチェーンの中でも最も非中央集権的なものであり、取引記録が全世界に公開されているため、万が一改ざんがあってもすぐに見つけられます。

ビットコインはこの仕組みを採用しています。

 

プライベートブロックチェーンとは?

プライベートブロックチェーンは、取引記録が極めて限られたものにのみ公開される、1人の管理者が存在するタイプのブロックチェーンです。

パブリックブロックチェーンは、機材があれば世界中の誰でもマイニングに参加できますが、プライベートブロックチェーンは、1人の管理者がマイニングを行います。

ネットワークに参加するためには、管理者の許可が必要です。

管理者が存在するため、意思決定が早く、仕様変更なども容易に行えるのが特徴です。Mijinはこの仕組を採用しています。

 

コンソーシアムブロックチェーンとは?

コンソーシアムブロックチェーンは、取引記録が限られたものにのみ公開される、複数の管理者が存在するタイプのブロックチェーンです。

パブリックブロックチェーンと、プライベートブロックチェーンの中間に位置するようなもので、両者のいいとこ取りをしているとも言えます。

ブロックチェーンのメリット

ブロックチェーンは前述の通り、仮想通貨業界以外でも導入が期待されています。それだけ大きなメリットがある技術ということです。主なメリットは以下の3つです。

改ざんが難しい

ブロックチェーンの一番のメリットは、改ざんが極めて難しいことです。

特にパブリックブロックチェーンを改ざんするのは、経済的な面まで考えると不可能に近いと言えるでしょう。

仮にパブリックブロックチェーンを改ざんしようとした場合、全マイナーの51%以上の計算能力を得る必要があります。

そのためには、高額なマイニング専用のコンピュータを何台も用意する必要があります。

しかし、そこまでしてもできることはせいぜい取引の妨害、取引の二重支払いぐらいです。

過去の取引を改ざんしたり、他人の仮想通貨を盗んだりすることはできませんので、これではとても割に合いません。

仮に取引の二重支払いで多額の仮想通貨を得ても、その際には仮想通貨の価格自体が暴落するため、やはり割に合いません。

そんなことをするくらいならば、高い計算能力を使ってマイニングに参加したほうが、よっぽど効率的に稼げます。

可用性が高い(障害に強い)

ブロックチェーンは、複数のコンピュータに分散保存されます。

パブリックブロックチェーンならば、世界中のコンピュータに、プライベートブロックチェーンなら限られたネットワーク内の複数のコンピュータに保存されます。

分散保存されていれば、その一部で障害が発生しても可用性を確保できます。

しかも、それにかかるコストは、現状の方法(高価なハードウェアやバックアップ施設を用意する)よりもずっと安いです。

スマートコントラクトを搭載できる

スマートコントラクトとは、ブロックチェーンに追加できる技術です。スマートコントラクトは、契約を自動化する仕組みです。

契約の定義と、それが実行される条件を記載しておくと、その条件が満たされたときに、契約が自動で実行されます。

取引の複雑な処理も予め定義できるため、取引に付随していた膨大な業務を省略できるようになります。

 

BITPOINT

ブロックチェーンのデメリット

前述のように、様々なメリットがあるブロックチェーンですが、現状では無視できないデメリット、解決すべき課題も少なくありません。主なデメリットは以下の2つです。

正誤の判断ができない

ブロックチェーンは、改ざんを防げますが、情報の正誤は判断できません。

データが書き換えられるのを防ぐことはできても、嘘の記録をされることは防げないのです。

ブロックチェーンを効率的に活用するためには、嘘の記述を防ぐ仕組みが必要不可欠です。

ビットコインの場合は、正しく記述したもの(正しくマイニングしたもの)に対して報酬を与えることによって、嘘の記述を防いでいます。

スケーラビリティ問題がある

スケーラビリティ問題とは、ブロックサイズが小さいことによって起こる諸問題です。

ブロックチェーンでは概ね一定時間ごとに新しくブロックが生成され、その時間内に発生した取引記録は同じブロックに格納されます。

一定時間内に発生する取引量が増えれば増えるほど、ブロックに入れられる取引記録のサイズも大きくなります。

一方で、ブロックサイズには上限があります。

仮に一定時間内に発生した取引記録のサイズが、ブロックのサイズを上回ってしまった場合、取引の記録に時間がかかったり、取引手数料が高騰したりします。

こうした問題をスケーラビリティ問題といいます。

現状では、ビットコインのスケーラビリティ問題が有名ですが、将来的には他の仮想通貨やブロックチェーンでも、同様の問題が発生する可能性があります。

各仮想通貨やブロックチェーンは、取引サイズを圧縮したり、ブロックを大きくしたりして、問題を解決しようとしています。

ブロックチェーンの将来性

ブロックチェーンは、将来性豊かな技術ではありますが、一方でまだまだ解決しなければならない問題は少なくありません。

現状は、世界各地でブロックチェーンの長所をより引き出したり、短所を小さくしたりするための実証実験が行われている段階です。

実働しているものもありますが、既存のサービスに取って代わるほどのものにまで成長しているわけではありません。

今使っているインターネットのように試行錯誤を繰り返しながら、いずれは有用な技術になると思いたいところですが、現状では将来性があるとかないとか断言することはできません。

まとめ

ブロックチェーンは、改ざん耐性や可用性に優れた技術であり、我々の生活をより安全・快適にしてくれるかもしれない存在です。

仮想通貨、流通、金融など、用途も多岐にわたります。

今はまだ多くが検証・実験段階であり、ブロックチェーンのデメリットも存在しますが、こうした最近のトレンドを知っておくことは、仕事でも私生活でも役に立つはずです。

ブロックチェーンに関する情報は、当サイトでも積極的に発信していきますので、気になる方は読んでいただければと思います。

BITPOINT
[記事公開日]2018.08.21
[最終更新日]2018.09.28
[ライター]佐久間