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SING取引とその特徴

SING取引とその特徴

SING取引は、シンガポール証券取引所に上場している上位30社を対象とした取引で、世界の投資家からも大きな注目を集めています。

日本を含めたアジア各国はもちろん、欧米との結びつきも非常に大きい株式市場です。

アジアや世界経済にも大きな影響を及ぼしていることはもちろん、今後も安定成長が見込まれており、投資も集まってくることが期待されています。

投資、運用の際には、SINGの特徴やシンガポール経済の特徴をよく把握し、リスクもよく管理して行いたいところです。

SING取引とその特徴

SING(SING BLUE CHIP)は、Singapare Exchange(SGX)に上場している、シンガポールのブルーチップ会社のトップ30社で構成されています。

この30銘柄による時価総額加重平均での指数となっています。

通貨はシンガポールドルで、公表はシンガポール社にあるストレーツタイムズ社が行っており、アジアはもちろん、世界的にも注目度が高い指数です。

SINGの構成銘柄とその特徴は?

SINGの構成銘柄は、金融関係の企業が多いことが特徴です。

この特徴の理由としては、シンガポールが金融立国なことですが、金融以外でも通信会社のシンガポールテレコムなどの大企業も入っています。

金融関係では、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、DBS GROUP HOLDING SOVERSEA−CHINESE BANKINGなどがあります。

その他代表的な企業として、航空会社のシンガポール航空、メディアのSINGAPORE PRESS HOLDINGS、機械関係のケッペル、不動産業のCAPITALANDなどがあります。

金融関係以外の分野では、大きな偏りは見られません。

SING株価の推移

SINGの株価の推移は、1985年に最初の下落がありました。当時は、米国の景気減退が原因による世界的な不況でしたので、SINGもその影響を受けています。

停滞の主な原因は、輸出業の低迷や人件費高騰、大規模な建築工事が終了したことでした。その後は、景気回復とともに8.7%の経済成長を記録し、順調な成長を継続しています。

日本企業も円高の後押しを受けて、工場をシンガポールに移転するなど、関係を深めてきた経緯があります。

2008年のリーマンショック時に大きな下落を見せましたが、2010年代は観光業や輸出業も好調で、これらの分野が伸びてきていることもあり、高い成長を堅持しています。

SINGの今後の展望

SINGの今後の展望としては、シンガポール経済の安定とともに、短期的な下落はあるかもしれませんが、長期的にみれば安定成長する要素がたくさんあるといえます。

金融分野はもちろん、主要銘柄であるシンガポール航空も世界初の2階建て旅客機を運行させるなど、世界での話題をさらっています。

さらに不動産分野で有名な世界140カ国以上に住宅やオフィス展開しているキャピタランドも、ベトナムやインドネシアなどの発展途上国への進出予定など、株価の上昇が期待されています。

SINGは、バランスの良い銘柄構成となっており、1つの分野で停滞しても、その他の分野でカバーできる強みがあります。日本から比較的アクセスが良いこともプラス要因でしょう。

日本でSING取引は可能か?

日本でSING取引をするためには、SBI証券と楽天証券を通す必要があります。現在日本で取り扱っている証券会社はこの2社のみです。

どちらも大手ですし、日本語、日本円で取引が可能なので、その点安心できると言えるでしょう。さらにSINGを代表する大企業を扱っているので、安定性もあります。

シンガポールの経済事情とその特徴は?

シンガポールは、既述の通り金融立国として発展を遂げてきました。人口わずか500万人、国土も東京都程度という規模ですが、資源もない中でアジア有数の経済立国に成長しました。

一人あたりのGDPは51,000USDで、日本の38,000USDを大きく超えており、世界でも有数の生活水準の高さを誇っています。

さらに、富裕層の割合が世界で最も高いといわれており、6世帯に1世帯は、金融資産100万ドル(約1億2千万円)以上を所有しているというデータもあります。

国全体の経済としては、金融分野だけではなく、最近は通信や観光分野の躍進も目覚ましいものがあります。

また、航空会社のシンガポール航空のサービスは、世界最高といわれるほどのサービスの質の高さを誇っています。

シンガポールテレコムについては、契約者数1億人を超え、テレビや電子書籍、ゲーム、音楽などのデジタルサービスも提供しており、アジアだけではなく、アフリカにも進出しています。

政府系ファンドが出資

また、その他の特徴として、政府系ファンドが大株主になっている傾向があることです。

中国もそうですが、今日のグローバル経済においては、国の経済に大きな影響を及ぼす企業に対して政府が介入することで、より大規模で安定的な経営基盤が築かれている傾向があるといえるでしょう。

現在シンガポールは、アジア、世界でも有数の先進国として、宇宙産業やIT産業、知的財産、コモディティ分野にも進出しています。

さらに、外国企業を積極的に誘致している点も大きな特徴です。幅広い業種で多国籍企業が進出、上場しており、税務上の恩恵を受けています。

市場政策型の政策と制度で、法人税率は17%と低く、キャピタルゲインは非課税となっています。

ただ、懸念をあげるとすれば、最大の貿易国である中国の景気減退や、結びつきの強い英国のEU離脱など、政治的な不安要素があることです。

貿易立国なので、世界経済に大きく影響を受ける点が不安要素になります。

シンガポール取引所(SGX)の現状について

SINGを始め、有望銘柄が多いシンガポール株式市場ですが、2013年以降は上場企業が減り続けているという側面もあります。

最近でも、有望なシンガポール発のオンラインゲーム会社が、米国上場を視野に入れているなどの動きがあります。

上場企業の獲得に遅れをとっている現状を打破するために、政府が推進するフィンテック関連の企業も取り込んで、投資家が魅力を感じるような株式市場をつくっていく方針のようです。

さらに、ベンチャー企業がSGXに参入しやすいように、情報提供や資金調達面など、政府がサポートをしていることも大きな特徴です。

政府の強力な後押しがあるため、今後も優良な企業が参入してくるでしょう。

これらの動きがどう株価に影響を与えるのか、有望銘柄が増えていくのかどうかは、今後大いに注目される点と言えるでしょう。

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