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OIL取引とその特徴

OIL取引とその特徴

OIL取引とは、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物のことを指し、NYMEX(ニューヨークのマーカンタイル取引所)で取引されています。

WTI原油は、欧州のブレント原油と、中東産ドバイと合わせて、世界の原油価格の3大指標となっています。

WTI原油は、米国テキサス州沿岸で産出されており、ガソリンが多く取り出せる硫黄分が少ない良質な原油で、暖房の燃料やジェット機などにも使用されており、付加価値の高い原油として知られています。

また、北米市場という巨大市場で取引されているため、ブレント原油やドバイ原油と比較しても、高値で取引されています。

そして、原油の指標だけではなく、他のエネルギーや商品価格、NYダウや日経平均などの世界の株価指数への影響はもちろん、世界経済においても重要な位置付けとなっています。

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OIL取引とは?

OIL取引とは、WTI原油先物取引のことで、世界の原油価格の指標といえます。

その理由としては、WTI原油先物取引が世界で最も取引され(WTI先物の1日の取引量は2011年データで、約6億バレル)であり、NYMEXは裁定取引が容易で、流動性や透明性が高く、参加者が非常に多いという特徴も挙げられます。

このWTI原油を中心として、ブレント原油、ドバイ原油価格を相互に参照しながら、市場価格が決定されていきます。

よくニュースで取り上げられている「原油価格下落」は、このWTI先物のことを指しています。

原油先物取引には、実際の商品をやり取りする現物取引と、石油会社や商社が原油現物を売買するスポット価格があります。

原油先物取引の特徴は?

原油だけではありませんが、先物取引の特徴として、バーチャルな投機マネーが流入してくるため、本来の需要以上の影響が市場価格に反映されるケースがあります。

現在では、発展途上国の台頭により原油需要も高まっていますが、それ以上に投機マネーが原油価格に大きな影響を及ぼしています。

近年の原油価格の高騰の背景には、投機商品の対象として原油が注目されていることがあり、今後原油に変わる魅力的な投機商品が登場すれば、多少は原油価格の高騰もおさまるかもしれません。

WTI市場価格について

WTI市場価格は、2008年後半から2009年半ばまでは、株価との関係が強く、株価の動向に強い影響を受けてきました。

しかし、2009年7月からは、米国の先物取引委員会が過剰な投資を抑制するようになり、株価が上昇しても、原油価格に比例して上昇するということは少なくなりました。

2018年WTI相場の見通しは?

WTI原油は、2017年12月時点で、1バレルあたり58ドル前後で推移しており、2018年1月末で66ドルのやや高値をつけています。

2018年は、OPEC総会が6月と12月に予定されており、ここで減産についての方針がどのように市場価格に影響するかが注目されています。

もし、70ドル前後にまで上がると、100ドル時代の高すぎる相場を連想させる事態も想定されます。

専門家の予測としては、42ドルから75ドル前後で推移し、波乱があっても35ドル以下は考えにくいとの見方ですが、後半減産の方針転換がされれば、下落することもあるかもしれません。

また、もしOPECが減産しても、米国のシェールオイルの増産がそれを打ち消す可能性もあるため、米国の動きにも注視が必要です。

現に2018年2月時点で、米国原油生産量は、1日あたり1,000万バレルを突破し、今後もシェールオイルを中心に増産することが確実視されています。

米国投機マネーにも注意

また、投機マネーの動きにも注意したいところです。株価が堅調だと、ファンド筋の買いが続くことになります。

WTIの先物では、取引高が多いのは6月と12月であり、このタイミングを考えると11月の納会前後で利食い売りがあり、下落するケースも考えられます。

また、米国中間選挙の情勢の見極めもあり、株価が上昇せず投機マネーの流出があることも考慮すべきでしょう。

世界の金融市場と関連も

2018年に入ってからの原油価格の上昇は、2月上旬以降の米国の金利上昇を発端とした世界的な株安の原因にもなりました。

米国の金利上昇の主な原因は、米景気回復の際のインフレの加速と、利上げペースの加速が顕在してきたことです。

また米国だけではなく、世界金融市場と密接な連動があるのが、WTI原油をはじめとしたエネルギー市場なのです。

WTI原油市場拡大の背景は?

WTI原油市場が拡大してきた背景には、いくつかの歴史的な要因があります。

以下、歴史を辿りながら、それぞれ詳細に解説していきます。

石油需要の拡大

米国では、20世紀以降、自動車や航空機の燃料として、石油の需要がどんどん拡大していきました。

それと同時に、どんどん油田も開発され、取引量も拡大していきます。

既述でも触れましたが、WTI原油は「軽質スイート原油」と呼ばれるほど硫黄分が少なく高品質なので、用途も広く、さらに需要が拡大していったことが背景としてあります。

米国メジャー時代とOPECの台頭

1960年代からは、米国の石油メジャーと呼ばれる巨大石油資本が石油市場を独占していたことがあり、原油の国際価格もメジャーが決定していました。

その一方的な独占状況に不満を持った中東を中心とする産油国は、OPECを結成して、石油価格の安定を要求するようになりました。

しかし、その当時は、米国が世界最大の産油国だったこともあり、石油価格の安定にはなりませんでした。

その後1970年代から、中東の産油国の力が増し、需給バランスも変化していきました。

OPECによる石油会社の国有化が進み、1973年の第4次中東戦争では、アラブ産油国が非友好国への禁輸をするなどして、優位性を持つようになります。

その後、米国メジャーの市場支配が困難になり、OPECのサウジアラビアが中東最大の埋蔵量を持っていたこともあり、中心的存在となっていきます。

市場による価格決定時代の到来

オイルショックによる原油価格の高騰により、非OPECの原油生産が進み、先進国における需要減少や省エネ対策も進みました。

そして、少しずつ石油価格規制が緩和され、1981年のドナルド・レーガン大統領就任とともに、石油価格規制が廃止され、市場メカニズムに任せる方針となったのです。

その後1983年、WTIがNYMEXで上場すると、メジャーやOPECが支配する時代が終わり、市場が価格を決定する時代が到来しました。

WTI取引が拡大

WTIの上場後、金融機関を中心とした市場参加者が拡大し、商品先物取引の中でも高い地位を占めるようになります。

1994年には、サウジアラビアが、米国向け輸出価格についてはWTIを指標とする方針にしました。

そして、WTI原油が米国だけではなく、他の種類の原油の値決めにも適用されたことで、世界的な影響力が高まっていったのです。

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