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GSOIL取引とその特徴

GSOIL取引とその特徴

GSOIL取引とは、軽油の先物取引のことを指します。

軽油は、バスやトラックなどのディーゼルエンジンの燃料として使用されていて、他のエネルギーと比較しても独特の需要と供給の特徴があり、季節によっても大きく変化します。

そして、もう一つの大きな特徴として、1キロリットルあたり32,100円の軽油取引税(地方税)が課税されることが挙げられます。

国内の取引所については、東京商品取引所などがあります。

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GSOIL取引とは?

GSOIL取引で取引される軽油は、高出力で熱効率が非常に高いエネルギーとして、私たちの生活に欠かせないものとなっています。

軽油の用途は、主にディーゼルエンジン車に使用されるので、ディーゼルが普及している欧州やその他のエリアの需要が軽油価格に影響しています。

車の他の用途として、鉄道車両や船舶用のディーゼル燃料として使用されています。

傾向としては、年末や年度末に需要が増すため、それに合わせて市場価格も上昇する傾向にあるといって良いでしょう。

また高出力で燃費が良く、ガソリンよりも税金が安いので、安価に購入できることも特徴です。

軽油の需要と供給の特徴は?

軽油の需要については、大口需要家(運送業者や物流事業者)の割合が高いことが特徴で、シーズンや地域により、需要がある軽油の種類が違い、夏季は特1号、冬季では3号や特3号の需要が大きいです。

需用量は、灯油ほどの季節変動量はありませんが、お歳暮の時期や引越しのシーズンなどに比較的需要が増します。

供給先としては、バスやトラック業界への供給が多く、これらは大口契約として販売されるケースが多いです。

そのため、元売業者と呼ばれる軽油の製造や輸入、販売している国からの指定業者や大手の特約店が、バス会社やトラック会社のタンクに直接納入する、インタンクと呼ばれる販売方式が主流となっています。

軽油価格の動向

最近の軽油の価格動向としては、小刻みに変動を繰り返しています。

2018年4月時点で、122円/リットルを記録しており、ここ数年では120円/リットルから150円/リットルとの間で推移しています。

軽油の元となる原油相場ですが、2018年は減産2年目といわれており、さらに価格が上昇するかもしれません。

そして、6月前後と12月前後には、OPEC(石油輸出国機構)総会があり、そこでどんな方針が出るのかも大きな焦点でしょう。

OPEC総会にて、減産を2018年12月まで継続するとなれば、価格上昇もありうるでしょうし、先進国の石油在庫の動向も市場に大きな影響を及ぼします。

また、減産中であるサウジアラビアが生産量を拡大できない状況の一方、米国の生産量は拡大しています。米国の生産状況も世界的に大きな影響を及ぼすでしょう。

最近ではシェールオイルの増産も原油の需給に影響すると言われており、シェール企業の動向も見ておくべきです。2018年は、OPEC総会と米国の生産状況を注視していくべきでしょう。

ハリケーンリスクも注意?

米国においてのリスクは、ハリケーンリスクも挙げられます。

2017年8月、大型ハリケーンである「ハーピー」が襲来し、ヒューストンで大規模な洪水の発生がありました。さらに9月上旬には、「イルマ」がフロリダ州に上陸し、被害を及ぼしました。

テキサスやルイジアナ州は油田が集積している地域であり、石油供給に大きな影響が出ます。また、洪水により海上輸送にも影響が出るため、輸出にも支障がでます。

ハリケーンの水が引かないと、石油精製施設の稼働が低いままとなり、ガソリン供給にも不安が出ます。

ハリケーンのリスクは中々予測がつきにくいですが、6月から11月までのハリケーンシーズンには、天候の確認やハリケーンの進路のチェックなどもしておくと良いでしょう。

地政学的リスクも注意

中東の地政学的なリスクが高まると、原油はもちろん軽油価格にも影響が出ます。中東は産油国が多いエリアだけに、供給不安が生じると価格の上昇が起こります。

現在は、IS(過激派組織イスラム国)による原油供給不安は減りつつありますが、サウジアラビアでの粛清や、イラクのクルド人自治区の問題、イランの反政府デモなどの地域の不安が顕在化しました。

中でも、油田が多いエリアのイラクのクルド人自治区政府とイラク政府軍の交戦による影響によって、北部のキルクーク油田からの供給懸念が心配されています。

このように中東エリアの緊張の高まりは、原油価格高騰を呼び起こすケースもあることから、市場の強い買い反応を起こすことがあります。

さらにイスラム教のスンニ派とシーア派の対立や、パレスチナ問題などの宗教的な問題も、原油需給に影響するケースもあり、注視すべきでしょう。

その他に、アフリカ地域のリビアやナイジェリアも産油国で、OPEC加入国なので、それらの国の政治情勢も市場価格に影響することもあります。

軽油取引税について

軽油取引税とは、自動車燃料用の軽油に課される地方税の普通税のことを指し、特約業者や元売業者を納税義務者とする特別徴収方法をとっていることが特徴です。

従来は、船舶や農業機械などに使用する際は免税になっていましたが、2009年の税制改正により、用途は関係なく課税されるようになりました。

軽油取引税における軽油は、「温度15度において0.8017を超え、0.8762に達するまでの比重を持つ炭化水素油」を指します。

2008年5月の最新税率で、32.1円/1リットルとなっています。

不正軽油問題

軽油取引税は、軽油に対して課税されるものです。

軽油と性状が似ているA重油や灯油は、精製後に石油関連諸税が課されることはありません。

しかし、このA重油や灯油でもディーゼルエンジンは稼働するといわれており、中には軽油とA重油、灯油を混ぜて水増しして、ディーゼルエンジンの燃料として用いられていることがあります。

このような混合軽油を使用した場合は、不正行為にあたり脱税にもつながるので、各自治体が取り締まっています。

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