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エネルギーCFDとは

CFD取引のエネルギーには、原油、天然ガス、電力、石炭、無鉛ガソリン、ヒーティング・オイルなどがあります。

これらの商品は、主にニューヨーク商品取引所(NYMEX)、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、ICE先物取引所などで取引されています。

特に原油や天然ガスは、エネルギーの中でも最も注目を集めているコモディティで、活発に取引されていますが、需給関係に大きな影響を及ぼすニュースなどが出た時に、価格が乱高下するケースがあります。

エネルギーCFD取引の特徴

エネルギーCFD取引は、その特徴さえ押さえることができれば、トレードしがいのあるコモディティが多いです。

国内において、エネルギーの商品取引が開始されたのは、1973年の第一次石油危機後のことでした。

当時は、米国NYの商品取引所で暖房用のオイル先物取引がスタートし、その後は世界的に取引が活発になって、その仕組みも整えられていきました。

それぞれ代表的なエネルギーCFD取引の特徴について紹介します。

原油取引の特徴

原油取引

原油は、NYMEXに軽油スイート原油先物として上場しています。

原油は、エネルギーの中でも代表的な先物商品で、ガソリンはもちろんプラスチックやゴムなどの製品にも使用されています。

私たちの生活には、原油からつくられたものが数多くあり、欠かせないものとなっています。

原油でよく取引されているのが、WTI原油先物です。

WTI原油は、米国のテキサス州などで採掘されており、流動性が高く価格の透明性もあることから、国際的な原油の指標として認知されています。

日本の証券会社でも、WTI原油のCFD取引を扱っているところが多いです。

原油(ラージ)の1コントラクト(契約)は1,000バレルとなっており、1バレルは42ガロンとなっています。原油のコントラクトは、ドルでクォートされています。

また、原油はラージに加えて、半分のサイズのminiの取引もあり、1コントラクトは500バレルで、必要となる証拠金も半分で済みます。

原油の等級分け

原油は、その特性から等級分けがされており、硫黄成分の割合が大きく影響しています。

硫黄分が多ければ「酸っぱい」、少なければ「甘い」と表現されます。

中でも、硫黄分が少ないライト・スイート・クルード・オイルが原油取引での指標となっています。

原油市場の概要

世界の原油埋蔵量を見ていくと、2009年時点で、サウジアラビアが約2,600億バレルで世界最大です。

その次にベネズエラが約1,700億バレル、その次にイランの約1,400億バレルとなっています。

2009年時点での原油生産量では、ロシアが1位で、サウジアラビア2位だったのですが、2017年になり、その順位が変わりました。

米国が約1,235万/日バレルで首位、2位はサウジアラビアの約1,234万バレル、3位のロシアで1,122万バレルと続いています。

そして消費国をみると、2006年時点では、米国が1,869万バレル/1日と首位、続いて中国が863万/1日バレルと2位で続いています。

2017年のデータを見ていくと、米国が約1,900万バレル/1日と首位、続いて中国が約1,200万バレル/1日と2位、インドが約450万バレル/1日で続いています。

中国の消費量が10年間で約350万バレル伸びており、インドも台頭しています。

上記のWTI原油先物の長期の価格の推移を見ていくと、2004年頃からかなり値動きが激しくなっていることがわかります。

またテロや戦争、投機マネーの流入、リーマンショックなどの出来事でも、大きく影響を受けていたことがわかります。

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天然ガス取引の特徴

天然ガス取引においても、原油同様の特徴があり、取引の際に理解しておくべきことがあります。

天然ガスの取引

天然ガスのラージ取引は、クォートはドルで、最小の呼値は0.001ドルとなっています。価格が0.01ドル上昇すると、1コントラクト当たりの利益は100ドル増える計算になります。

ラージの4分の1のミニ取引においては、価格が0.01ドル上昇すると、利益は25ドル増える計算となります。

天然ガスは、化石燃料の中で最もクリーンで、価格のボラティリティ(為替相場の予想変動率)が極めて高いと言われています。また気体のため、運搬や取扱には特別措置や注意が必要です。

米国においての輸送は、一旦ルイジアナ州にある天然ガスの集積地に送られてから、全米にパイプラインで送られています。

天然ガスの生産と消費

天然ガスの消費シェアを見ていくと、2009年時点で、米国が約6,000億立方メートルで首位です。

ただし、確認埋蔵量が6.9兆立方メートルと少ないので、可採年数は11.7年しかありません。

消費量でも、米国が約6,500億立方メートルで第1位となっています。2位はロシアで、3,897億立方メートルとなっています。

世界における埋蔵量は、186兆立方メートルで、現在の生産量だと52.5年分相当と言われています。特にロシアとイランが世界の埋蔵量シェアにおいてトップです。

採掘、生産技術の発達により、ガスの確認埋蔵量は年々増えています。

日本においては、天然ガスは輸入に頼っており主な輸入先はオーストラリアやカタールです。

また世界全体で見ても、アジアの輸入量の割合は高く、全世界の7割を占めており、特に日本は世界の3分の1を占めるほど最大の輸入国となっています。

米国のエネルギー省によると、主要エネルギーの中では、天然ガスの需要が最も高くなると予測しています。

エネルギーCFD取引のポイントは?

エネルギーCFD取引において、市場価格の変動がどのような要因で起こるのかは押さえておきたい部分です。

以下、特に注目しておきたいポイントをまとめました。

生産国の動向

原油でいえば、アメリカ、サウジアラビア、ロシアなどの産油国の生産の動向を注視することが大切です。これらの国々の生産動向は、市場価格に大きな影響を及ぼします。

さらに、OPEC(石油輸出国機構)など、中東の石油輸出国の権利を守るための国際組織などの動向も大切です。

国際情勢による影響

国際情勢も原油価格に大きな影響を及ぼします。

特に、中東とロシアは、政治情勢が大きく価格に影響します。これらの国々は米国との関係がポイントで、その動きが世界的に注目されています。

世界景気も重要

原油や天然ガスを始めとするエネルギーは、あらゆる生活に使われる場面が多いので、世界の景気に左右されることがよくあります。

特に、世界第一の経済規模を持つ米国、第2位の中国、日本、欧州の景気動向は、原油や天然ガス価格に対して大きい影響があります。

天候と季節性、在庫など

天候もエネルギーの価格に影響を及ぼし、ハリケーンなどの被害も大きく影響します。

米国でいえば、油田地帯となっているメキシコ湾岸が被害を受けたり、パイプラインが破損したりすると、原油を始めエネルギーの価格が上昇する要因となります。

そして夏場は、ドライブのシーズンでガソリン価格が高騰する傾向があります。

また、冬場の寒波などは、暖房器具の灯油需要が増し、市場価格に影響が出ます。

こうした需要に対して、注目しておきたい指標が、米国エネルギー情報局(EIA)が毎週水曜日に発表している、週間原油在庫です。

週間原油在庫にて、世界最大の原油国である米国の需給状況が読み取れるので、入手しておきたい情報です。

EIAの情報は、日本のネット証券会社(GMOクリック証券など)の中で、登録後に情報入手できるところがあります。

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