投資運用最新情報ポータル IMNIP

SUGAR取引とその特徴

SUGAR取引とその特徴

SUGAR取引は、米国、英国、日本の主要取引市場で行われており、特に米国NY市場の影響が大きいです。

SUGAR取引において、相場の予測をするには、生産国の動向や消費国の動向をよく見る必要があります。さらに、他の穀物と同様、天候や輸出入に関する政策動向、関税などが市場に影響を及ぼします。

砂糖の特徴をよく抑えて、リスクを管理して取引することが重要になります。

クリック証券【CFD】

SUGAR取引とは?

SUGAR取引とは、砂糖の先物取引のことを指しており、サトウキビから生産される甘しゃ糖と、砂糖大根から生産されているビート糖に大別されています。

ちなみに、上場されている「粗糖」は甘しゃ糖から精製されています。

アメリカのNY市場(NYBOT)で取引されている粗糖11号が、世界での砂糖相場の指標となっています。

砂糖の需要は?

「砂糖はその国が豊かかどうかのバロメーター」と言われているほど、砂糖の消費量はその国の所得水準に左右される部分があります。

現在、先進国では、ダイエットブームや代替甘味料が普及しているので、砂糖の需要は減少傾向にありますが、中国やインドなどの新興国や東南アジアなどの発展途上国では、重要は増加傾向にあります。

最近の2016/17年度の消費量は、1億7491万トンとなっており、全体的にやや増加傾向となっています。

2年連続で、消費量が生産量を上回る見通しで、世界的に砂糖需要のひっ迫化が懸念されています。

砂糖の供給状況は?

砂糖の原料であるサトウキビの生産地は、熱帯や亜熱帯を中心に生産されており、北半球では砂糖大根が主に生産されています。

生産量と輸出量の世界トップはブラジルで、2位はインド、3位はタイ、4位は中国となっています。

生産地は世界各地に分布されているので、正確な世界の生産量は明確になっていないという現状ですが、2008、2009年度以降の生産量は増加傾向にあると言われており、2012〜2014年度には1億7000万トンを突破したといわれています。

2014年以降は、エルニーニョ現象の影響もあって、1億6650万トンに減少したというデータもあります。最近の2016/17年度の生産量は、1億6872万トンとなっています。

データとしては、国際砂糖機関(ISO)やリヒト社、Fマン社などの需要データが重要視されています。

日本における需給状況

日本における砂糖の需給状況は、四半期毎に農林水産省が見通しを発表しています。

消費面においては、2017年度の10月1日から翌年9月30日までの期間(砂糖年度)は、分蜜糖が190万トン、含蜜糖が3万7,000トン、異性化糖(主に清涼飲料に使用)が81万5,000トンで、それぞれほぼ横ばいとなっています。

日本の景気が上向きになると、砂糖の消費も増加傾向になっていますが、長期的に見ると、日本における糖類の消費は減少傾向にあります。

1975年から2014年までの統計で見ると、総需要量が287万7,000トンから197万1,000トンにまで落ちています。

また、国内生産量も平成の初めには、900万トンを超えていましたが、近年は700万トン~800万トンに減少しています。

輸入量も減少しており、1975年の235万1,000トンから2016年には、111万8,000トンと半分以下となっています。

値動きの変動要因は?

砂糖の値動きは、為替相場に大きく影響をうけ、砂糖の価格上昇と共に、米ドル/円の価格が下降し、砂糖の価格が下落すると、米ドル/円の価格は上昇する傾向があります。

また、天候要因も大きく影響しており、特にサトウキビは収穫期の干ばつや台風が大きく影響しています。

砂糖大根の場合は、作付けは春で秋の収穫となっており、夏季の成熟期において、日中暑く夜に冷え込むと糖度が高まります。一方で、低温による冷夏になると生産量は減少します。

また、生産国の農業政策や政情なども市場の値動きに大きく影響を及ぼします。

最近の国際相場と需要動向

砂糖の国際相場は、平成28年度に24セント/ポンド台になり、4年ぶりの高値となりました。

タイやインドなどの主要な生産国が増産見通しとなり、世界全体では供給増加となっていますので、平成30年度2月には15.22セント/ポンドまで下落しています。

日経市場では、平成29年7月に約2年ぶりに下落し、その後はほぼ横ばいで推移し、平成30年2月には190円/kgとなっています。

SUGAR取引のポイントは?

SUGAR取引のポイントとしては、「東京粗糖」と「NY粗糖」の価格変動をしっかりと予測することが重要です。

ちなみに粗糖とは、サトウキビを絞って糖汁を作って不純物を取り除いた後、煮詰めて結晶化させて糖蜜を分離させたものをいいます。

一般的には、粗糖の不純物を取り除いたものが、私たちが使用している砂糖と呼ばれるものになります。

粗糖の需要を見るには?

価格変動の予測のためには、需要と供給の両方を見る必要があります。まず需要のポイントとしては、いくつか挙げられます。

①輸入量上位国の動向を見る
ロシアと中国の動向を見ることが大切です。国別輸入量ではロシア、中国、米国が上位を占めています。

米国の輸入枠は安定しているといわれていますが、ロシアや中国は経済成長が著しいので、一時的な大量買い付けがされるケースがあり、値動きに大きな影響を及ぼすことがあります。

②代替甘味料とエネルギー価格の動向を見る
既述の通り、近年先進国では、ダイエットブームのため需要が減少しています。一方で発展途上国は、人口増加や食生活の水準向上で需要が増加しています。

また、砂糖は、バイオエネルギーとしてのエタノールを採る原料で注目されていますので、エネルギー面で需要が伸びるケースも考えられます。

供給を見るポイントは?

供給を見るポイントとしては、以下の内容が挙げられます。

①サトウキビの主要生産地のブラジル、インド、中国、オーストラリア、タイなどの天候や生産状況を見る
②ブラジルの生産状況、輸出状況をよく見る
ブラジルは世界最大の輸出、生産国ですが、サトウキビから砂糖の他にアルコールも生産しており、アルコールの供給量次第では砂糖が伸びないケースもあります。

また、輸出税率や輸出政策の変更なども、不安定要因になることがあるのでチェックしましょう。

③インドの生産状況、輸出状況をよく見る
インドも世界で有数の生産国、輸出国であると同時に、世界最大の消費国でもあります。

特徴としては、輸出量が安定しない傾向にあり、突然輸入に転じることもあるので、インドの動向が市場に影響を及ぼすことがあります。

④タイ、豪州の動向を良く見る
日本においては、ブラジルよりも地理的に近いタイや豪州からの輸入量のほうが多く、生産量や政治情勢、政策などの変更に大きな影響を受けます。
クリック証券【CFD】